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【読書記録】語られなかった皇族たちの真実

旧華族・竹田家の著者。竹田恒泰さんの本を読み続けています。

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この本で4冊目。
大東亜戦争時の皇室・皇族の方たちの働きがよく分かる本です。

戦争について、私たちはあまりにも知らないことが多い。
学校でも教わらない。
天皇や皇室・皇族についても、ほとんど知りません。
まるで、話すことが悪いかのような雰囲気がありませんか?

でも私は、知りたいです。
この本を読んで、ますます知りたくなりました。
それほど、知らなかった皇族の大きな働きかけが記されています。

昭和天皇の弟宮、秩父宮さまと高松宮さまが、開戦に強固に反対され、避戦のために動かれていたこと。
皇族男子は、戦争中は昭和天皇に近寄ることができず、意見も述べることができなかったこと。
ポツダム宣言を受け入れることを決意された昭和天皇が、武装解除を前線に周知させるために、皇族男子を派遣されていたこと。
その派遣された皇族の中には、竹田氏の祖父・竹田宮さまもいらっしゃったこと。
皇族が前線まで赴いたからこそ、武装解除が行われ、それ以上戦争が広がらなかったこと。
などなど。

また終戦後、皇籍を離脱した皇族がどのような人生を送られたかも記されています。

私の祖父は満州にいて、引き上げ船で博多港に帰ってきました。
引き上げ船の中で祖母は、乳幼児だった伯父二人を抱え、とても苦労したそうです。
幸い、祖母は母乳の出がよくて、船の中でたくさんの赤ん坊に母乳をあげました。
その時のお子さん(今は70代)がおひとり、祖母の葬儀に来てくれました。
船の中の様子は赤ん坊だったから覚えていないが、おばあちゃんに命をもらったんだよと言ってくださいました。
それから、戦争のことを知りたくなりました。

よく、日本人は過去から学ばず、水に流そうとすると言われます。
臭いものには蓋をするというか、
過去の過ちをなかったコトにするというか。

それなのに、「今の若い人は戦争を知らないから」と、非難する人がいます。

じゃあ、教えてよと思います。
今は自分が興味を持つと調べたり、本を読むことができますが、
興味を持たずに育った世代が大人数になれば、それは風化しますよね。
風化させないために、原爆ドームなどの戦争遺跡は存在しますが、
戦争の悲惨さばかりを強調し、肝心の「原因」を教えてくれない。

私はこの本で、「ハル・ノート」の存在を知りましたよ。
終戦直後、クーデターが起きるところだったことも知りました。

昔々の、平安時代だの、鎌倉時代だの、そんな歴史よりも、まず戦争の歴史を学ぶべきなのでは?

そう、あらためて思います。

↓次はこれを読もうと思います。