足るを知る

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【読書記録】怨霊になった天皇

竹田恒泰さんの本を、継続して読んでいます。

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私、「怨霊」とか「呪い」とかいう言葉に、惹かれます。
オカルト興味ではなく、そういう「文化」に惹かれます。

「王都妖奇譚」や「陰陽師」が大好き。読み込んでいました。
そして、Kindleでも購入する予定。

この本では、怨霊になった天皇4人、皇族7人について詳細に記されています。
その生い立ちや、どのようにして亡くなったのか、そして、どうして怨霊になったのか。

この本を読んで実感したのが、
怨霊とは死者が成るものではなく、生者がつくり上げるものだということ。

計略で騙し、正当な皇位を奪い、そして死に追いやった天皇(皇族)に対して、
後ろめたい気持ちがあるからこそ、その死後の天変地異や事故を怨霊の呪いだと思い込む。
そうなってから必死に死者を弔い、神にし、祀る。

そして、日本は怨霊を生み出さない独自の道を確率します。
その方法とは?

筆者が述べているように、怨霊を生み出すのはほとんどが兄弟喧嘩の因縁。
また、現代の宗教戦争は生きた怨霊の姿だとあります。

ただ、最後に載っている、祇園の女将と崇徳天皇についての文は、ちょっと、、、、。
それまでが史実を元に理路整然と語られているだけに、残念に思えました。

この本を読み終わって、また「陰陽師」を読みたくなってきました^^;

日本の怨霊鎮魂のための儀式を、美しいと感じるのは私だけでしょうか?
そして、その儀式・儀礼は、近い未来に失われていくのではないかと、心配でなりません。
この文化を守り続けているのが、皇室。
私は、天皇家が守っている文化は膨大なもので、その文化を途絶えさせれば、日本の「芯」が失われると思います。

次はこの本を読んでいます↓