足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

【読書記録】レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則

以前読んだ、「LIVE SIMPLY」という本に紹介されていたので、読んでみました。
yunbox.hatenablog.com

帯に「1時間かかった仕事が5分で終わる!」とあるのがまた目を引きます(笑)。

次の章から成り立っている本です。


  • プロローグ:あなたがいつも忙しい理由
  • 第1章:時間も「投資」で増やす時代
  • 第2章:成果はスケジューリングで決まる
  • 第3章:仕組み化・パターン化の絶大な効果
  • 第4章:「Doing More With Less」の哲学
  • 第5章:時間密度を高める「チリツモ」技術
  • エピローグ:人生という時間投資

プロローグ:あなたがいつも忙しい理由

定時にきっちり仕事を終え、週末ごとに遊びに行き、なおかつ人並み以上の結果をだす。
そんな人に共通するのは、時間たいする考え方。 時間を「浪費」せず、「投資」している。

時間を浪費している人は、すぐにリターンを求める人
時間を投資している人は、面倒くさい気持ちに素直になり、工夫をする人

「常に時間はたっぷりある。うまく使いさえすれば」
かの文豪ゲーテも、このように言っています。

まずは、「忙しい」と言わない、と決めよう。
そう思いました。

第1章:時間も「投資」で増やす時代

「採算度外視」の経営がありえないのと同様、「時間度外視」もありえない。

筆者は、時間にレバレッジをかけることを推奨しています。
つまり、少ない時間で大きな成果をあげること。

そのためには、「仕組み」をつくるために時間を使う。
決まったルーチンワークを、仕組みを使って自動的に済ませる。
そのための時間を惜しまない。
出来上がった仕組みを利用すれば、新たな労働時間は発生せず、時間は「複利」で「元本保証」で雪だるま式に増えていく。
逆に仕組みを作らなければ、時間の「負債」が雪だるま式に増えていく。

時間資産を増やす上で、もう一つ重要なのは、「天引き貯金」の発想です。

暇ができたら本を読もう、時間が余ったら勉強しよう、ではなく、
あらかじめその時間をスケジュールに組み込む。時間を「天引き」しておく。
そうすることで、時間成果を考慮する癖がつくようになるそうです。

さらに、増やした時間は「再投資」に回す
新たな仕組みを作ったり、自己投資の時間に当てたり。
そうやってさらに時間が雪だるま式に増えていき、投資効果がどんどん大きくなる。

お金の話を読んでいるかのようでした。
まさに、時は金なり。

ワークライフバランスという言葉に対する勘違いや、
日本人の時間に対して低い労働生産性について、書かれてあります。

第2章:成果はスケジューリングで決まる

3つの柱が書かれてあります。

1. 俯瞰逆算スケジュール

予定全体を俯瞰し、タスクを逆算して考える事。
このためにはカレンダーが一番良いそうです。
ゴールを決め、そこからタスクのスケジュールを決めていく。
これが大事だとあります。

2. 時間割

時間割づくりのためにまず必要なのは、自分の時間分析。家計簿をつけるように、自分がどういうことにどれだけの時間を使っているのかを時間家計簿をつけてチェックしてみるのです。

家計簿、苦手です(笑)。お金の家計簿もろくに続かないワタクシ。

ここには、時間の使い方を 1. インプットの時間
2. アウトプットの時間 3. 生活の時間 4. プライベートの時間 の4つに分類し、記録することが薦められています。

このことにより、
「インプットの時間が少なく、不明時間が多すぎる」
「プライベートの時間が少ないと思っていたが、時間量としては決して少なくない」 などの問題点が明確になり、改善の方針が立てられます。
これをもとに、1日の時間割をつくる。
そうすれば、毎日何をやるべきかを考えずに自動的に体が動くようになる。

時間割を決めて、ムダなことに頭も時間も割かない。

なるほどです。
ただ、自分ができるかどうかは、また別^^;

3. タスクリスト

毎朝、俯瞰逆算でタスクリストを作成する。これは極めて重要な時間投資だそうです。
ムダな動きをせず、その日の目標をクリアするのには欠かせません。

また、タスクリストとともに、「備忘リスト」「チェックリスト」も活用されています。
私が素晴らしいと思ったのは、この、チェックリスト。
エクセルで作成されているのでしょう。
あるイベントの開催日を入力すると、自動的に準備することがらとその日付が計算されて出てくる。
あとはこのリストを確認しながら作業を淡々と行えば良いですし、本人でなくても人に任せることができます。

このチェックリスト、早速職場で導入してみました。
作るのは大変でしたが、その後はとても快適に使えます。
リストを印刷してチェックしていってもらえれば良い。
担当者名も入れて配付しておけば、漏れもありません。
素晴らしいアイデアだと思います。

第3章:仕組み化・パターン化の絶大な効果

時間割のメリットとして、

  1. やることが決まっていると、頭も体も自動的に動くので、ムダな思考や行動が入る余地がない。
  2. 一つ一つの行動に時間の枠を設けることで、その枠内で完結させようというモチベーションが強く働く。
  3. 習慣化により集中力が高まる

そう、筆者は述べています。

ただし時間割を作って生活をパターン化することは、あくまで成果というリターンを得るための時間投資であり、規則正しい生活を送ることのためではない ことを忘れてはいけない、とあります。
同じ時間で、より効率的に働くための手段だということ。

また、その時間割を守らざるを得ない、動かないわけにはいかない環境に自分を追い込むことも大事だと。
たとえば、お金を払って習い事に通う、人と会うアポを入れておく、など。
そうすることで、自然と時間を守らざるを得ない状況に自分を追い込むことも大事だとあります。

その他、パターン化された生活を守るためのノウハウが色々と紹介されている章でした。

第4章:「Doing More With Less」の哲学

少ない労力でより多くの成果を

つねに、「時間を有効に使っているか」「どこかにムダはないか」と自分に問いかけているという筆者。
今抱えている仕事を、10分の1の時間で仕上げる方法はないか?と考えているそうです。
そして、人に任せることは、究極の効率化
自分が得意なことに集中し、苦手なことは人に任せる。
その仕組みづくりが大事。

第5章:時間密度を高める「チリツモ」技術

  • 1冊1万円の雑誌(本)でも、全部を読まない
  • 名刺のベストな整理法は「捨てる」こと

つまらない、自分に合わない内容の本は、さっさと読むのをやめるようにしています。
その時間がもったいない。それよりも、次の本を読んだほうがいいから。
そして、名刺だけではなく、もう使わないもの、過去のものは、さっさと処分。

自分の持っている時間をムダにしないための考え方が述べられています。
他にもありますが、私はこの2点にとても共感しました。

エピローグ:人生という時間投資

日本人は、自分の時間効率だけでなく、相手の時間を邪魔することにも鈍感なようです。

  • 一番忙しい時間帯に電話をかける。
  • 相手をつかまえてムダ話をする。
  • 要点を得ない話をダラダラと繰り返す。
  • 仕事に対して下調べをせず、相手に些細内なことでも質問する。

いろいろと思いつくことがたくさん。

そして、他人のせいにしているかぎり変われない

肝に命じようと思いました。

「時間」という資産に対する考え方を教えてもらった本でした。
本田直之さん、素晴らしい本をありがとうございます。

次はこの本を読みます↓