足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

子どものやる気を削ぐ大人(親)

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子どものやる気を削いだり、
子どもの自尊心を傷つけたり。
そんなことをしないよう、常に気をつけています。

私の周りには、そんな大人に抑えられている子どもが多いから。

1.子どものやることに先に口や手を出す大人(親)

道端で知人に会った時。
子どもが挨拶しようとしているのに、「挨拶は!?」。
子どもが靴ヒモを結ぼうとしゃがもうとすると、「なに!?」。
他にも、先に色々とやってあげちゃって、「ありがとうは!?」と感謝を求めたり、
転ばないようにギャーギャーと声をかけたり。

そんな反応をしている大人(特に母親)は、みっともないです。
うちの子はよく、そんな人を見て、「あの人の声のほうがうるさいよね〜」と呆れていました。
「大声を出すくらいだったら、動けばいいのにね。」
息子はよく、そう言っています。
母もそう思うよ^^;

子どもは、萎縮していてかわいそうなくらい。
常に親の顔色をうかがっています。

2.本人の前で子どもを笑い者にする大人(親)

「この子、本当にぼーっとしてて〜」
「この子、バカでなーんにもできなくて〜」

人前で、本人の前で子どもをバカにし、笑っている人、嫌いです。
子どもは黙って聞いていますが、傷ついていないわけがない。
そんな人に限って、自分がちょっとバカにされたと思うと、攻撃してくる。

謙遜しすぎる人も、苦手。
あるお母さんに、「Hくん、野球頑張っててえらいね〜!」と声をかけると、
「ぜーんぜん!スタメンは取れないし、のろいし、ダメ。」と即座に否定。
謙遜なんだと思いますが、Hくん、じとーっと下からお母さんを見上げていました。
子どもを褒めてもらえたら、
「ほんと?ありがとう〜!良かったね、見てくれて応援してくれている人がいて」
と、子どもに伝えたいです。
そして、そう気をつけています。

3.子どもの失敗を声高に叱る(笑う)大人(親)

私の妹のご主人(Tさん)。
小さいころによく、お母さんに、
「転ぶよ転ぶよ転ぶよ!ほーら、こけたー!!」
と言われていたそうです(笑)。
50歳近くになった今でも、「あれは呪いだった」と言っているほど、嫌だったそうです。

ほんと、呪いですよね。

失敗を予言して、その通りに失敗したら「ほらみたことか!」と勝ち誇る。
そして、声高に叱る。
子どもはたまりません。
挑戦する気持ちもなくなりますよ。

そんなTさん、お盆もお正月も、自分の実家に帰りたがりません。
うちの実家に帰ってきます。一人でも(笑)。
ほっとするそうです、否定的な言葉のシャワーを浴びずにすんで。
Tさんの実家、お母さんと、出戻りのお姉さん二人で、ネガティブな言葉の攻撃がすごいそうです。
(3人姉弟のうち、二人が離婚というのもすごい。お姉さん二人の元・旦那さんたち、逃げ出しちゃったそうです。)

妹も一時期まいっていました。
土地を持っている結構な資産家のご実家なのですが、
財産を放棄することをすでに表明していて、
できるかぎり自分の実家とは関わらないようにしているとのこと。
穏やかで優しく、頼りになるTさん。
私と主人にとっては、年上の義理の弟になるのですが、とても尊敬しています。
自分で、「オレがこんな風に感じられるのは、じいちゃんばあちゃんが育ててくれたからだ」と言っています。
事情があって祖父母の家に小さい頃から預けられていたので、幸運だったと。

私は、自分の子どもたちに「この親に育てられて良かった」と思ってもらいたい。
Tさんの話を聞くたびに、そう思います。

4.子どもができたことを見ず、失敗だけをみる大人(親)

うちの子たちは、成績はごく普通。
小学校のころから、「ふつう」な成績だったし、
中学校以上になると、5段階評価で「3」がほとんど。
ごくまれに「4」があると、家族で大喜び(笑)。

でも、同級生の中には、「3」が一つでもあると、親が口を聞いてくれないという子もいました。
「やべー、3を取っちゃった」と、3ばかりの息子に愚痴を言うそうです^^;
「おまえんちはいいよなあ。」と言われて、嬉しかったそうです。
我が家に来て、「見てみて、オレの成績〜!」と、
親より先に私に見せてくれる子もいました。
褒めてもらいたくて。

4や5を取ったことを、たくさん褒めてあげればいいのにね。

ホームランを打ったのに、その前のエラーを責める監督。
サッカーで素晴らしいディフェンスで点を入れられるのを防いだのに、その後のパスが悪いと叱るコーチ。
運動会の徒競走で最後の最後に一人抜いたのに、なぜもっと早く走れないのかと責める親。

そんな大人たちは、どれだけすごい子供時代だったんでしょうね。

5.子どもに甘えている(依存している)ことに気づいていない大人(親)

子どもが頼りにしてくれることに依存しているのに、
そのことに気付かずに「この子は私が手伝わないとなにもできないから。」

合宿があれば担当でもないのに着いて行って口を出す、手を出す。
ハイキングがあれば一緒に歩いて「水飲んだら?」「もっと早く歩きなさい。」
キャンプがあれば、汚れ物をわざわざ夜に取りに来て、テントの中を片付けていく。

いや、あなたがいないほうが、色々と頑張っていてエライんですよ?
あなたが思っているよりも、ずっとずっとデキる子なんですよ?
そう言いたいです。

きっと、子どもが自分一人でなんでもできるようになって、
必要とされなくなるのが怖いんでしょうね。
みっともないです。

でもきっと、私もそんな反面教師の人たちがいなかったら、
子どものやる気を削ぐ親になっていたと思います。
反面教師がたくさんいてくれて良かった。
そう思っています。
そして、子どもたちとそういう話をしています。