足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

尊敬する人たちは、引き際が潔く美しい

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春は、お別れの季節でもありますね。

今の職場の先輩、Hさんが、仕事を退かれることになりました。
いつも謙虚で目立たないように行動をし、
でも仕事はテキパキ。
余計なことは言わず、周りの人たちから絶大な信頼を得ていました。
一人で重要な仕事をこなしていたけれど、
5年目を迎える昨年4月に、引き継げる人材をということで、
私に白羽の矢がたちました。

「居心地の良い役職に5年以上いてはだめ」と教えてくださったのも、Hさんです。
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1年間一緒にお仕事をして、その仕事のスピードと的確さに尊敬しきり。
いろいろとしんどい思いもされているのに、
愚痴らず、対処法を次々と提案されます。
そして、どうしてもできないことは、さっさと諦める。
この見極めの速さも素晴らしく、仕事が滞ることがありませんでした。

4月から一人でこの仕事をこなすのかと、少しナーバスになった私に、
「余計なことは考えないことよ。」
とキッパリと忠告をしてくださり、
この言葉で、自分が格好をつけようとしていたことを認識。
心がちょっと落ち着きました。

今までを振り返ってみて、
仕事で尊敬する先輩たちに共通することは、
引き際がいさぎよくて、キッパリとやめられているということ。

Hさんも、引き継ぎが終わりに近づくと徐々に出社しなくなり、
そして、飲み会も送別会も全部欠席。
いつの間にか荷物を片付け、きっぱりと職場を去って行かれました。
「アドバイスが欲しければ、いつでも連絡ください」との言葉を残して。

ダラダラと居座るひと、いますよね。
仕事をやめたあとも影響力を残したいのか、
用もないのに連絡してきたり、職場に現れたり。

私はそんな人たちは苦手なのですが、Hさんは見事の一言。
私もこうありたいと、思ったのでした。

寂しさ反面、でも、そのことで自分なりの仕事の進め方ができるのも事実。
残してくださった連絡先には早速アドバイスを求めて連絡するのですが、
丁寧に指導してくださるので、不安は軽減しました。

私も、去り際を美しくしたいと思います。
始めるよりも、終わることのほうが難しいですから。

ちなみにHさん、10年後の自分を見据えて、
新しいことにチャレンジされるそうです。
10年後は60歳。その時の自分をすでに考え、勉強を始めると。
Hさんとお仕事できて、仕事でも人生でも、本当に勉強になりました。