足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

【読書記録】年収150万円で僕らは自由に生きていく

イケダハヤトさんのブログには、いつもいつも色々な刺激や気づきをいただいています。
まだ東京で消耗してるの?

本も今までに何冊か拝読していますが、この本は読んでいて価値観をグラグラと揺さぶられる感じがし、一気に読んでしまいました。

6つの章から成り立っています。


  1. お金が、ない!
  2. 金より、つながり!
  3. さあ、柵の外へ!
  4. 仕事は、問題解決だ!
  5. 遊ぶように、社会と関われ!
  6. 所有は、ダサい!

1.お金が、ない!

しょっぱなから、「貧乏がデフォルトの時代がやってきた」とあります。
親の世代には右肩上がりだった経済状況。
私は大学を卒業する直前にバブルがはじけた世代ですので、
「景気が良い」ということを経験せずに社会人生活を送っています。
親や先輩はよく、
「バブルがはじける前は楽しかった」
「あなたたちはそれを経験していないので、かわいそうだ」
という言葉を口にしていました。

でも、私にはそれが分かりません。
最初から景気が悪く、派手にお金を使うという経験がなかったため、
それが当たり前になっていたのです。
私からみたら、かわいそうなのは会社の先輩たちのほうでした。

「前は社内旅行でハワイに行っていたのに」
「前はボーナスが◯◯万円もでていたのに」

昔の楽しさにしばられて、愚痴ばかり。
今でも食べていくのには十分なお給料をもらっているのに。

バブルの時代を経験せずにすんで良かったなあと思ったものです。

「幸せの閾値を下げよう」とあります。
本当にその通りだと思いました。

2.金より、つながり

「お金とは、人とつながらないための「免罪符」」
という言葉に、「なるほど!!!!」

確かに、人とつながっていれば、ちょっとしたことはお願いできるし、物は借りることができる。
そのためには、もちろん自分も貸し手であるべき。
自分をオープンにして、技術や物をお互いに貸し借りできるようになれば、使うお金は最小限で済む。
これって、一昔前は当たり前だったことなんでしょうね。
ムラ社会2.0」という提案が、とても興味深いです。
「お金は、世の中の課題を解決するために使われるもの」というイケダハヤトさんの考え方、素晴らしいと思いました。

3.さあ、柵の外へ!

自分が蓄積してきた知識や考えは、積極的に外の世界へ発信しよう!とあります。
実は私、イケダハヤトさんのブログや本を読んで、このブログをはじめました。
自分には発信することなんて何もないと思っていたけれど、
もしかしたら、自分の経験や考えたことが、誰かの役に立つのかもしれないと思って。

そして、自分の考えを文章としてまとめることで、自分自身も気づくことがたくさん。
文章を書くということを習慣にできればと思っています。
今はソーシャルメディアのおかげでこんな発信ができる。
ありがたいことです。

4.仕事は、問題解決だ!

「給料半分」でも、今の仕事を選びますか?
「死ぬまで低収入」でも、今の仕事を続けますか?

働くための意義を、「収入」ではなく、「問題を解決するため」にシフトする。
そうすれば、低収入でも、働き続けるモチベーションは保ち続けることができる。

「問題を解決する」という目的を見つけるためには、問題意識を持ち続けなければいけませんよね。
私は、社会的に影響力がある仕事である必要はないなと思います。
小さな問題意識でも。
「今の職場のここを変えたい」
「今のこのシステムのこの部分はもう少し便利にすることができる」
という問題意識や提案。
これが出なくなったら、仕事は替えどきかなと思っています。

5.遊ぶように、社会と関われ!

経済成長は、自分たちが金銭的に豊かな生活をするためでなく、何かの事情で働けない人たち、稼ぐことができない人たちを守るためにこそ、必要だと僕は考えます。

衝撃を受けました。こんな考え方をしたことがなかったから。

お金を稼ぐ=自分の幸せのため、自分が豊かになるため

としか、恥ずかしながら考えたことがありませんでした。
イケダハヤトさんはよく、生活保護受給に関しても意見を述べられています。
私は以前は、「生活保護を受給するのは甘えだ」と考えていました。
両親や祖父母もそういう考えでした。
でも、自分もいつ社会的弱者になってもおかしくないとは、考えたことがありませんでした。
そのことに気付けたこと、感謝しています。
生活保護者を攻撃する人は、自分が生活保護を受給する立場になる可能性があることも考えるべきです。

税金・選挙以外の社会参加を

税金や選挙ですら、”なんとなく”と考えていた私。
「社会参加だ」という認識が薄かったです。恥ずかしいことに。

ボランティア活動など、他の形での社会参加もして、自分のセーフティーネットを自分で作る。
そのために、テクノロジーを利用する。
なるほどと思いました。

6.所有は、ダサい!

この章には、お役立ちな情報がたくさん載っています。

自宅の空いている部屋を旅行者に貸し出すサービス、
オンラインの無料教材、 不要品の譲渡、
車のレンタル、、、、、。

今まで業者にお金を払っていたこと・物が、
ネット上ではもっと格安(または無料)で提供されている。
「中抜き排除システム」という言葉が使われていました。

読み終わって

所有が豊かさのバロメーターだった今までとは違い、
これからは、人とのつながりやインターネットを利用しながら、
賢く共有していく。
そうして生活コストを下げ、自分の時間を切り売りする生活をやめる。
そうして得た自由な時間で、
仕事とはべつの社会参加をし、自分のセーフティーネットを構築する。

そんな考え方を提案してくれる本でした。
読んで本当に良かったです。
イケダハヤトさん、ありがとうございました。

↓この本も、とても面白かったです。仏教についての考え方が変わりました。

仏教は宗教ではない ?お釈迦様が教えた完成された科学?

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