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【読み聞かせ】はなちゃんの はやあるき はやあるき

はなちゃんの はやあるき はやあるき (いのちのえほん24)

はなちゃんの はやあるき はやあるき (いのちのえほん24)

避難訓練が小さな命を救う「奇跡の保育園」
はなちゃんの通う保育園では、月に一度、避難訓練があります。でも、のんびりやのはなちゃんは、いつもおくれてしまうので、はやあるきの練習をすることにしました。そんなある日、とつぜんおおきな地震がおこったのです。3月11日、90名の小さな命を救ったのは「避難訓練」でした。
「奇跡の脱出」としてニュースになった、岩手県野田村保育所をもとにした絵本。のんびりやのはなちゃんが、保育園の子どもたちが、じっさいにおきてしまった災害に立ち向かいます。じぶんでじぶんの命をまもることの大切さを伝えるお話。  〜Amazonの内容紹介より〜

3月に入ってすぐに、1〜4年生に読み聞かせをしました。

作者の宇部京子さんは、岩手県いわき市出身、岩手県久慈市在住。
義妹さんが勤めている保育園が、この絵本のモデルです。
立派だった園児の行動と態度を震災後に聞き、この絵本が生まれたそうです。

子どもたちに読み聞かせる前に、
東日本大震災の時のこと、覚えてる?」と質問。

「保育園で遊んでるときにゆれた!」
「幼稚園バスを降りた時だった!」
「お母さんとおうちについてすぐに揺れて怖かった!」

と、みんないろんな話をしてくれます。
ひととおり聞いた後、この絵本の生い立ちをお話すると、
みんな引き込まれるように聞いてくれます。

最初の大地震が起こった後。
はなちゃんと園児・職員みんなが「はやあるき、はやあるき」と避難場所に急ぐ姿。
涙と鼻水を出しながら、幼い子たちが一生懸命歩きます。
高台について一息つこうとしたら、大津波が。
さらに上を目指して、また歩く子どもたち。
読んでいてじわっと涙が出てきます。

最後のページ。
飼っていたインコのチロのお墓参り。
家でお留守番をしていたチロは、流されてしまったのです。
でも、裏表紙には、チロが青空を飛んでいる姿が。

人間以外にも、たくさんのたくさんの命が失われたことを、
子どもたちは学んでくれていました。
「犬もかなあ」「猫もかなあ」「ハムスターもかなあ」って。

地震だけでも大きな災害なのに、さらに津波まで。
津波は、地震だけだったら助かったはずの命も、連れて行ってしまったこと。
そんなことを話して結びました。

3月の読み聞かせに、オススメです。

↓この本も、ぜひ。

はしれ、上へ!  つなみてんでんこ (ポプラ社の絵本)

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