足るを知る

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【読み聞かせ】くらやみ、こわいよ

くらやみ こわいよ

くらやみ こわいよ

中学年(3,4年生)への読み聞かせにおすすめです。

おおきなお屋敷にすんでいる男の子、ラズロ。
家の中には「くらやみ」がいろんなところに潜んでいます。
ラズロは、くらやみが、こわい。
でもある夜、くらやみは突然、ラズロのもとにやってきて、話しかけます、、、。

読む前に、「くらいのは、怖い?」と聞くと、
女の子は、「こわい」「きらい」。
男の子は、「おれ、平気!!」←本当かしら?(笑)

独特な、静かで黒ばかりの絵。
静かに語りかけるように読み聞かせると、子どもたちはしーんと静まり返ります。

ラズロが”くらやみ”に呼ばれて地下室に降りる場面では、
息をのんで見守っています。

最後は、ちょっとホッとした雰囲気になります。
なかには、「怖い本なのかと思った〜」と安心している子も。

家の中の”くらやみ”は、大丈夫。 仲良くなれる。
でも、外の”くらやみ”は、本当に怖い。
そして、外の偽物の”あかるさ”も、本当は怖いものなんだよ。

そういうふうに最後は結びました。

夜の偽物のきらびやかさにだまされないでねとの、思いを込めて。

ちなみに、我が家の娘は、この本を気に入って何度も読んでいました。
娘に頼まれて、お布団の中で読み聞かせをしていると、
いつの間にか息子も聞いていました。
途中、くらやみがやさしく話しかける場面があります。
そこが、好きだそうです。

時々、こんなことがあります。
息子はもう思春期で大きくて、自分から読み聞かせをお願いしてくることはなくなりました。
でも娘に読み聞かせていると、いつの間にか、聞いている。
そんなときは気づかないふりをしていますが、
思春期の子にも伝えたいことを織り交ぜながら、娘と感想を話し合います。

我が子にも、「夜の偽物のあかるさには、だまされないでね。」と伝えました。
くらやみが怖いのは、当然のこと。
だからこそ、夜は家の中が安心できる。
そうであってほしいと思っています。
そんな家でありたいと、思っています。

↓この本と同じ作者です。「どこいったん」も、なかなかにシュールな本。

どこいったん

どこいったん