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【読書記録】ゴハンができたよ!

ゴハンができたよ!―テキトーだけど愛情いっぱい食卓道

ゴハンができたよ!―テキトーだけど愛情いっぱい食卓道

副題の「テキトーだけど愛情いっぱい食卓道」につられて借りました。

離婚2回、子ども2人の森田理子さんの、
普段の食卓風景や家庭料理について書いてある本です。

2度めの旦那さんとのいろいろなことなどを交えつつ、
子どもたちとの楽しい食卓風景が目に浮かぶような文章。
簡単にできる家庭料理やドレッシングのレシピも載っていて、作りたくなります。

次の3つの章があるのですが、章の名前もおもしろい。


  1. わくわくの章 愛情は30分でぜったい伝わる!
  2. へらへらの章 いつのまにか覚えた一工夫
  3. しこしこの章 私はこんなゴハンを作っている

わくわくの章にある、「テレビを見ながらごはん。いいのかなぁ?」では、
テレビを見ながら食べるのは良くないと思いつつ、
楽しさを優先してつい見てしまうという葛藤が。
なんというか、自然体で、とってもなごみます。

へらへらの章にある、「豚肉100グラムは便利だよ」は、参考になります。
私、さっそく豚肉を100グラムずつ冷凍してみました。
「ドレッシング、おいしく作って残さない」も勉強になります。

しこしこの章のレシピは、どれも簡単ですぐに作れそうなものばかり。
「コンビーフのハンバーグ」にはびっくりしました。

でも、私が一番好きなのは、「あとがき」です。
ここには、「なぜ一人で食べるの」という本を読んだ衝撃が書いてあります

なぜひとりで食べるの―食生活が子どもを変える

なぜひとりで食べるの―食生活が子どもを変える

なにしろ日本の子どもの絵は、一人で夕飯を食べている絵がほとんどなのだ。もちろん親が夜仕事でいないから、一人という家庭の事情がある場合もあったけど、なかにはお母さんは隣の部屋でテレビを見ていると、信じられない答えを述べている子どももいた。 そして一人で夕飯を食べている風景を描いた子どもたちの自画像は、どれも暗い表情をしていた。他の国の子どもたちの夕食風景は、家族全員が笑顔を浮かべ、楽しげに食事をしている様子が描かれている。
(省略)
豊かな食材と貧しい食卓風景の日本。かたや食材は貧しいけれど豊かな食卓風景の後進国。なんとも皮肉な話だよね。

この本、私もぜひとも読んでみたい。
新聞などで話題になっていたのは知っていたけれど、実際に読んでみたことはないのです。
ただ。
今は、「子どもがゴハンを食べている横でスマホに夢中な親」が多いのではないかと思います。

風通しのいい場所が、家庭の中に一ヶ所でもあれば、親も子もホッとして暮らせるのではないだろうか。いつの日か子どもたちが巣立ち、自分の育った家庭を思い起こすとき、まっさきに浮かぶのが食卓風景であってくれれば、母親冥利に尽きるナー。

これは本当にそう思います。
私が子どものころの実家を思い浮かべる時、食卓風景が多いです。
家族4人で食べたゴハンのこと。
初めての料理に挑戦して「おいしい?」と聞いてくる母親の表情。
競うようにして学校での出来事を話そうとした妹と私。
魚がキライで母にブチブチ言われていた父。

私は主人と結婚した時に、「朝食は絶対に一緒に食べる」と二人で決めました。
子どもが生まれてからも、ずっとその決まりは守ってくれています。

仕事で帰りが遅い主人は、平日に夜ご飯を一緒に食べることはありません。
ですが、どんなに遅く帰ったときでも、次の日の朝は子どもたちと一緒にゴハンを食べてくれます。
そして、子どもたちはそんなパパに学校での出来事を競い合って話しています。
子どもが学校に行くのを見送ってから、二度寝することも。

子どもが、私が作ったゴハンを食べてくれるのもあと何年か。
その間に、たくさんの気持ちを込めて、ゴハンを作りたい。
でも、そのために手をかけた家庭料理を作る必要はない。
自己満足で作るゴハンではなく、素早く、美味しく、ニコニコと。
この本は、そんなことを再確認させてくれました。
とても良い本です。

↓この本、感激します。

461個の弁当は、親父と息子の男の約束。

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