足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

小学校をズル休みした思い出

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小学校4年生のとき、学校を転校しました。

市営アパートから一戸建てへの引っ越し。
妹と共用とはいえ、子供部屋を持てた嬉しさ。

でも、転校初日から、憂鬱な時間が始まりました。

ニュータウン開発で、同時期の転入生が多く、同じクラスに3人も。
私は引っ込み思案で内気で、自分から話しかけるのが苦手。
気づいたら、ひとりぼっちでした。  

それでも、しばらくして女の子グループの一つに入ったのですが、
気の強いリーダーに従うその他のメンバー。
私もその他の一人。
すべてにおいてのんびりでぼーっとしていたので、よく怒られていました。
休み時間は図書室で本を読みたいのに、それもかなわず。
だんだん、学校に行くのがいやになってきました。

ある日、どうしても学校に行くのが嫌で、母に「頭が痛い」と告げました。
その日は学校お休み。
休めるとなった途端、元気になった私。
母はきっと気づいていたのだと思います。
でも、休むときのお約束だった桃缶を食べさせてくれて、
布団のなかで本を読むことを許してくれました。

一日ゆったり過ごして、また次の日から学校へ。

そうして、1ヶ月に1日の頻度で、ズル休みをするようになりました。

休んでいる時は、布団で読書したり、母のお手伝いをしたり。
一緒にお菓子を作ったりもしました。

熱がないのに、元気なのに、何も聞かずに休ませてくれて、一緒にいてくれた母。
本当に感謝しています。

先日、娘が「学校行きたくないなあ」と言いました。
うろたえる、だめだめな私(笑)。
母のようにはなれないなあと思いつつ、娘と朝、いろんな話をしました。
結局理由は、ある一つの教科の先生が苦手で、会いたくないとのこと。
娘本人が叱られるわけではないのですが、
同じクラスの子が怒鳴られるから、心臓がドキドキするのだそうです。

話しているうちに落ち着いたのか、「やっぱり行けそう」と、登校した娘。
私が同じ年のころよりも、ずっとずっとエライなあと思います。

今でもふとした時に、ズル休みの思い出がよみがえります。
妹がいた私にとって、母とふたりきりになれる大好きな時間でした。
そして今考えると、母は私の事を信じてくれていたんだと思います。
そのまま休み続けるとは思っていなかったんだなあって。

私は、娘に同じことをしてあげられる自信はありませんが、
せめて忙しい朝でも、話はゆっくり聞いてあげたいなあと思っています。

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