足るを知る

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引き取り訓練で感じること。

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私が住んでいる地域では、 毎年9月1日に、
幼稚園・小学校・中学校・高校で防災訓練が行われます。
とくに、小・中学校では、引き取り訓練といって、
保護者が学校まで子どもを引き取りに行くことになっています。

この訓練。
お仕事を持っているお母さんたちにとっては、悩みのタネ。
もちろん、お迎えに行けない場合は、
一定時間が過ぎたら子どもたち、自分で下校するのですが、
特に小学校低学年の子どもたちは、
お友達はお母さんと一緒に帰っているのに、
自分は置いていかれて、その後一人で帰って、、、、、と、
悲しむ子もいるのです。

実際、私の友人は、小2年生の息子さんから、
「1年生の時は嫌だったから、今年は絶対に迎えに来て!」
と必死に頼まれて、
9月1日に有給休暇を取っていました。
転職したばかりなうえ、下の子はまだ保育園でいつ呼び出しがかかるか分からない。
それなのに貴重な有休を、、、、と、嘆いていました。

わが子たちが小学生のころから思っていたのですが。
引き取り訓練、
学校側の対応の訓練としてはとても大事ですが、
保護者の引き取りまで組み込むのは必要なのかな?

実際の災害が起きた場合は、
保護者はすぐに引き取りに行けるとは思えません。
いつも家にいる保護者でも、
外出中だったり、怪我で動けなかったり、、、、、ということが、ありえます。
時間を決めて引き取りに行く意味が、あるのかしら?

むしろ。

「親が来るまで、こうやってみんなで校庭(または教室)にいるんだよ」
「一人でかえっちゃだめだよ」
「登下校途中で災害がおこったら、学校に避難するんだよ」
「学校の防災倉庫には、これだけの物が備蓄されているんだよ」

ということを、その都度、子どもたちに教えてもらえればいいのでは?

中学生・高校生は、一人前の大人として、
状況が落ち着いたら一旦自宅に帰され、
自治会内での救援活動をする。
もし、何かあったら、すぐに中学校(または一次避難所)に行く。
校内に備蓄されている備品には何があり、どのように使用するのかを学ぶ。

そういう学習にしたほうが良いのではないかしら。

今の状況は、保護者が子どもを迎えに行くだけのイベント状態。
先生でさえ、
地震なのか、工場火災なのか、水害(川の氾濫)なのか、
今年の訓練で想定されている災害の種類を把握していない方も。
親はもっと、把握していません。

みなさんのお住まいの地域の学校、
どんな防災(引き取り)訓練をされていますか?
その訓練、
実際の災害時に役立つ訓練ですか?