足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

【まんが】繕い裁つ人

独特のゆったりして、線が細く、上品な空気。
絵はうまいとは思わないけれど、丁寧な雰囲気。
とても素敵な漫画です。

読んだキッカケは、Kindleの無料セール。
1巻が0円になっていたので試しに読んでみて、
そしてまとめ買いしたものです。

祖母から受け継いだ「南洋裁店」を営む、市江。
オーダーメイド専門の洋裁店です。
そこに通う、百貨店店員の藤井。
市江の作る洋服と市江の作り手としての姿勢に魅せられ、
南洋裁店に通っています。

この二人を中心として、
洋裁店にやってくるお客様と、
市江の作る洋服との物語の数々が紡がれています。

けっして、人との付き合い方が上手ではない、市江。
その不器用さを見つめる、藤井。
この二人の距離感がとても好きです。

幼い頃から市江に洋裁の技術を伝え続けた祖母は、
もう亡くなっています。
でも、その祖母が遺したミシンや洋裁道具、
そして作った洋服たちは常に市江のそばに。

要所要所に出てくる祖母とのエピソードに、
市江とそっくりな不器用さの祖母の優しさが溢れています。

わたし、知らなかったんですが、この漫画、映画になってるんですね!

tsukuroi.gaga.ne.jp

あぁ、中谷美紀さん、素敵だなあ。
ちょっと見てみたいかも。

牧さんが片桐はいりさんなのは、びっくりだけど(笑)。

祖母の家にあった足踏みミシンを思い出しました。
あれ、どこにいったんだろう。
家を継いだ伯父さん、捨てちゃったかもなあ。

丁寧に、洋服を縫ってみたくなる。
流行を追わず、自分に合う洋服を探したくなる。
そんな漫画です。