足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

独身で親を恨み続けている従大叔母(いとこおおおば)のこと。

f:id:yunbox:20150531051301j:plain

愛媛の田舎に、従大叔母(いとこおおおば)のTさんがいます。
祖父の従妹で、もう80歳後半。
独身で、自分の姪っ子のお世話になりながら暮らしています。

Tさんは、大きな農家の跡取り娘。
姉妹4人だったので、長女のTさんが跡取り。
とはいっても、親の代で父親の放蕩のために山や田畑を売り払ってしまったので、
継ぐものは古い家と苗字、お墓のみ。

昔の写真を見るととても綺麗な人で、今でもその面影があります。

Tさんには、昔、結婚したい相手が何人かいたそうなのですが、
両親からの反対ですべて破談に。

「家柄が気に入らない」
「人柄が気に入らない」
「婿に入る人じゃないとだめ」

そう言って、結婚を許してくれなかったそうです。

そうして、今では一人。
家を継ぐ人は、もういません(妹さんたちはお嫁に出ているので)。

両親はなくなる直前まで、
「甥姪を養子にとって跡を継がせるように」
と言っていたそうですが、
Tさんはもう、その気はないそうです。
「こんな家、残してもしょうがない」と。

お世話をしてくれている甥姪に感謝をしつつも、
「あの時、結婚しておけば良かった。」
「親のせいで、独り」
と、ご両親を恨む言葉が。

それを昔から聞いていた私の両親は、私と妹が結婚したいと言ってきたら、反対しないと思っていたそうです。
私は長女なので、もしこの両親でなかったら、今の主人と結婚できなかったかもしれません。
お嫁に出ることを許してくれた両親に、とてもとても感謝しています。
妹とも、そう話しています。

主人の両親はよく、うちの子どもたちに、
「結婚するなら近くの人と」
「親の近くに住まなきゃだめだよ」
と言います。

そのたびに主人はあとから、
「君たちの好きな人と結婚し、好きな場所で暮らしたらいいよ」
と子どもたちに言っています。

親は、子どもよりも先に、死ぬ。
その後で、
「あの時、親が反対したから、、、、」
と、子どもに人生を後悔してほしくない。
恨んでほしくない。

子どもの人生を束縛しない。
そう、主人と話しています。