夫からのDVを自慢するAさん
職場での知人、Aさん。
とてもフレンドリーで、初対面からアダ名やちゃん付けで人に呼びかける人です。
話題も開けっぴろげで、家族のことや自分のことをすぐに話す人です。
びっくりしたのは、同じ仕事に入った初日に、
自分がご主人から受けたDVを自慢気に話し始めたこと。
といっても、今現在の話ではありません。
10年ほど前の話。
今はご主人と別居状態なのだそう。
で、DVの話。
どのような状況で手をあげられたかを事細かに説明してくれます。
たとえば、
- 旦那さんと二人で行った電気屋さんで店員さんと話して盛り上がって、家に帰ったら頭をはたかれた。
- 言っていることを無視して電話していたら、灰皿を投げつけられた。
- 知人の男性と飲みに行って帰ったら、靴を投げつけられた。
- ご両親が家に1週間ほど滞在し、帰った直後に頭をなぐられた
などなど。
その他にも、
「自分は18歳で高校を中退して主人と暮らし始めた。12歳年上の主人に騙された。」
「デブで年寄りで本当にイヤ。見るのもイヤ。」
だの、毎日毎日、ご主人の愚痴を垂れ流しています。
3姉妹のお母さんなのですが、娘さんたちもご主人をとても嫌っていて、同じ部屋に入ってくるだけで別の部屋に逃げるほどとのこと。
そんなエピソードを、辛さを乗り越えてきたエライ私を自慢するかのように話しています。
確かに、暴力はいけない。
手を出したらダメです。
でも、私、旦那さんがかわいそうだと思いました。
うちの主人に話したら、「オレだったら離婚するな。嫌だわ、そんな奥さん」と。
Aさんはそこそこの資産家の娘さんなのですが、
ご主人はAさんの方の姓を名乗っています。
しょっちゅうAさんのご両親が泊まりに来る。
周りの友人はみんな、Aさんの味方。
コミュニケーション能力の高いAさんは、友だちも多くて予定も多い。
ご主人が家にいても、平気で放っておいて外出です。
そして、会う人ごとに「放っておくと機嫌が悪くなって面倒くさいの〜」と愚痴り、それを聞いた友人たちはますますAさんの味方をする。
ご主人が別居を始めた気持ちもわかる気がします。
最近では愚痴の内容が、
「いままでこんなに尽くしてきたのに、置いて行かれた私」
という、悲劇のヒロイン状態になっています。
Aさんの友人たちはAさんを慰め、励まし、ご主人の悪口を言い、毎晩飲み歩き、、、。
またその状態を、事細かに職場で語ってくれます。
職場の同僚達は、「また始まった、、、、。悲劇のヒロインちゃん」と言っています。
そして、ご主人の味方です。
愚痴を言うたびに、自分の価値を下げているということに気づいていません。
よっていく人や友人はみな、男性。
下心あり。
軽く見られていることにも、気づいていません。
というより、「まだまだイケてる私」という感じで自慢話。
陰で色々と男性たちに言われていることにも気づいていません。
私は口を挟まずニコニコ聞いているので、Aさんはよく色んな話をしてくれます。
職場や外では口外はしませんが、主人とは家での会話で色んなことを話します。
会話のネタをくれていると思っています。
そんなAさん、娘さんたちが家を出るのに、断固反対。
家を、姓を継がせて、周りに住まわせるのだと着々と準備中。
娘さんたちは3人共、離れたがっているのに。
子どもや実家に依存せず、自立すればいいのにと、いつも思います。