【読書記録】頭のいい夫婦 気くばりのすすめ
いろいろな子どもたちと接していて思うこと。
素敵だなあとおもう子どものご両親は、仲がいい。
そして、夫婦仲がイマイチな家庭の子どもたちは、しんどそう。
この本を読んで、さらに夫婦仲について考えさせられました。
主人と一緒に読んだ本です。
5つの章から成り立っている本です。
- なぜ、夫婦間に亀裂が起こるのか? 〜これだけは知っておきたい夫婦間のタブー〜
- 夫をやる気にさせる会話の仕方とは!? 〜「愛・トーク」をマスターすれば二人に幸せがやってくる〜
- 男と女の違いがわかれば夫婦円満に 〜おしゃべりを楽しみたい女と沈黙を味わいたい男〜
- 夫婦に幸せをもたらす八つの愛情表現 〜夫には賞賛を、妻には愛情を〜
- 意外と知られていない男女の性欲の微妙な違い 〜二人で極めよう「愛と性の喜び」〜
それぞれの章で、具体的な夫婦例を挙げて説明されています。
だいたいが40代〜50代の夫婦で、とても参考になります(笑)。
そして、自己診断チェックリストがあります。
特に参考になったのは、次の部分です。
一瞬にして夫婦関係を険悪にする行為
- 相手をけなし非難する
- 自分との考え方の違いを認めない
- 相手の欠点を無理に変えさせようとする
- 口やかましく言う
- 相手のプライドを傷つける
- 暴力を振るう
- 乱暴な言葉使いをする
- 不倫をする
男のプライドは”幸せの卵”
子どもの教育にも「プライド」を大切に
「愛(I)・トーク」をマスターしよう
何か相手に言いたいことがあるときは、「あなたはなぜ○○!」と言いたいところをグッと抑えて、「私は、○○という気持ちです」と変えるのです。 これを、一人称話法といいます。 一人称話法は、自分の気持ちを自由に正直に表現できると同時に、相手が自分の感情をよく把握できるようになり、相手を避難する言い方を避ける事ができるとあります。
愛情の第一歩は、”声かけ”から
- 挨拶:ニコニコ笑顔で「おはよう」「いってらっしゃい」「お帰り」「お休みなさい」
- 賞賛:「すごいね」「よくできたね」「やるじゃない」「えらいね」
- 感謝:「ありがとう」を、一日に何回も言いましょう。
男と女の要求の違い
【妻が夫に期待すること】
愛情表現/会話/誠実さ/経済的安定/子どもとの交流
【夫が妻に期待すること】
性的充足/遊び仲間であること/魅力的であること/内助の功/賞賛の声
男らしさ・女らしさを失ったことが離婚激増の原因
フェミニズムの嵐が吹き荒れ、男女平等を通り越して女性上位時代に突入すると、女性の言動が自由本邦で荒々しくなり、反面男性がおとなしくなるという傾向が現れてきました。
本来は、力の暴力も言葉の暴力も、等しく人間の心を傷つけるものであるので、これは断固戒めなければならないものです。
今日のアメリカや日本では、男の力の暴力は”許されない悪”であるという考えは、社会に浸透してきたのですが、女の暴力=言葉の暴力については、伝統的倫理観の喪失とともに野放しになってしまいました。
息子の友だち(Yくん)は不登校になって長いのですが、その子が幼いころから、お母さんの言葉の暴力がすごかったです。結局離婚して、Yくんは父親に引き取られたのですが、未だに自宅に引きこもっています。唯一、習い事にだけは出てきてくれるのが救いです。
愛情表現の八つの方法
- 言葉で直接伝える
- 贈り物を買ってあげる
- スキンシップで示す
- 具体的奉仕で表す
- 自分の仕事に励む
- 好きにさせてあげる
- 性生活でサービスする
- クォリティタイム(二人だけの親密で穏やかな時間)をもつ
相手が欲しがる愛情表現が大事。
便利さだけを追求して愛を失った現代人
- 愛情のこもらない食物は”エサ”であって食事ではない
- 家事は尊い愛情伝達法。料理の本質は愛情だし、炊事や洗濯・掃除に愛情が注入される
- 携帯メールやパソコン画面より家族の心や顔を見つめよう
かつてマザー・テレサが日本を訪れたとき、「日本は物質的には豊かであるのに、心の貧しい人があまりに多いということを感じました。子どもたちは愛に飢えているようにみえます」と率直な気持ちを述べていますが、本当に、これで良いのかと考えさせられます。
マザー・テレサの魂のことば
私は、なぜ男性と女性が全く同じであり、男女の間の素晴らしい違いを否定する人たちがいるのか理解できません。神からの賜物はすべて良きものですが、みな同じではありません。
私は、私が貧しい人々にしているように、自分たちも行いたいという人たちに対して、しばしば「私ができることはあなた方にはできないし、あなた方ができることは私にできないことがあります。しかし一緒になってやるなら神のために素晴らしいことができます」と申し上げます。
男性と女性の間の違いはちょうどこのようなものなのです。神は私たちに、「汝を愛するごとく隣人を愛せよ」と言われました。だから、まず私は正しく自分を愛し、それから隣人もそのように愛します。
男女平等について勘違いをし、ヒステリックに女性の権利を主張する人たちには受け入れられない本だと思います。
私の祖母や母は、賢い女性です。
声高に自分たちの権利を主張はしませんが、上手に祖父や父を手の上でコロコロと転がし、男衆を機嫌の良い状態にしながら、家庭を保ち、私を育ててくれました。
私もまた、そんな姿を見て、いろいろなことを学びました。
尊敬している友人たちや職場の先輩も、そう。
周りの男性陣を上手におだてながら、その場の雰囲気を柔らかくするのが得意な人たちばかり。
女性として、母としての本当の賢さについて、日々、いろいろと考えさせられています。
↓この本も良かったですよ(笑)。題名に主人はショックを受けていましたが、中を読んで納得していました。