【読書記録】「限りなく少なく」豊かに生きる
ドミニック・ローホーさんの本は何冊か読んでいますし、このブログに記録も残しました。
この本は今までと違い、「モノ」ではなく、「時間」「言葉」「人間関係」という、目に見えないものを豊かにする方法が書かれています。
10章から成り立っている本です。
- ほんの少しのセンスで「時間」を豊かに使う
- 「感性」が磨かれる暮らし方
- 品性を養う「お金」の使い方
- 「目標」を軽やかに達成する
- 「言葉」を減らせば、絆は深まる
- 「人間関係」を少なく、ゆるやかに
- 「感情」の浮き沈みからの解放
- シンプルに「考える」練習
- 「エゴ」を追放し、透明な自分になる
- あなたに「幸せ」が満ちるとき
私が特に共感を覚えたのが、次の部分です。
少数の友人と親密な関係であればいい
ミニマリストと呼ばれる人は、ごく少数の人とのみ親密にし、ほかの人たちとは「礼節」あるつきあいにとどめます。他人に干渉しない代わりに、同様に干渉もされないように理解を求めます。
他者との関係を「ゆるめる」
他者に対しあまり執着しないこと、これは「無関心」とは異なります。
他者との関係を「ゆるめ」ましょう。いちいち評価したり、批判したり、相手の皇位を認めたりというような干渉をする必要を感じないでいること。
「エネルギーを吸い取られない」ように気をつける
自分は絶対に正しいと信じきっている人がいます。そういう人と話をしたところで、結局のところ何が得られるでしょう?私たちはこうした人たちに「エネルギーを吸い取られない」ように気をつけ、まずは自分の心身の健康を維持するように努めるべきです。
つねに人より勝っていたいという人は極力避ける
つねに自分を人と比較しては、自分のほうが優位で、美しく、賢く、金持ちでありたいと望む人たちとつきあうのは、極力避けましょう。このような人たちは、自分のエゴ(自我)を満足させることしか求めていないからです。
「孤独」ほどエネルギーを満たしてくれるものはない
それにしても、孤独な人と一緒に時間を過ごすと、気持ちがくつろぐのはどうしてでしょうか?それは彼らがひとりぼっちでいる術を、よく心得ているからです。
思い煩いは人を老けさせる
本当の安らぎをもたらしてくれるのは、ただ「実行に移すこと」のみなのです。
現在に集中し、よけいな心配はしない
過去の出来事や、今後起こるかどうかもわからない出来事ではなく、今、実際に起こっている出来事に集中しましょう。
頑なな思いや固定観念を捨てると心は軽くなる
私たちを傷つけているものが、実は頑なな思いや融通のきかない固定観念であることに気がつけば、ずっと心は軽くなります。
自分に対して「幻想をもたない」ようにする
「自分が抱く幻想をそのまま持ち続けたいと願うものは停滞し、幻想を恐れるものは後退し、その幻想を克服したものは前進し続ける」
ドミニック・ローホーさんの本はどれも、一つ一つの文章が短く、優しい。
押し付けを感じません。
「節」が1ページにも見たない場合がほとんどですが、わかりやすくて読みやすいです。
そして、小さな本なので持ち歩きやすい。
持ち歩いて、パッと開いたところを読むようにしています。