足るを知る

スッキリ・凛とした生活を送りたい。日々のアレコレ。

【読書記録】最後の晩御飯 ふるさととだし巻き卵

カバーのイラストに惹かれて購入(笑)。
息子が学校の朝読書の時間に読めるかなと思いまして。
学校の図書室に行くのを面倒くさがる&あまり好きな本がないので、
ついつい買ってしまいます。

若手イケメン俳優の五十嵐海里(いがらしかいり)は、
ねつ造スキャンダルに巻き込まれ、芸能界を追放されていしまいます。
信じていた芸能プロダクションの社長に裏切られ、
家族にも受け入れてもらえず、
やけになってトラブルに巻き込まれたところを、
「ばんめし屋」の夏神留二(なつがみりゅうじ)に助けられ、
居候することに。

「ばんめし屋」がいい!!
夕方〜電車の始発が動き始める時間までが、開店時間。
メニューは日替わり定食のみ。
やってくるお客さんは、人間だけではありません。
ファンタジー色が強いです。
でも、ほんわか。
お料理の描写も、おいしそう〜(´∀`)

五十嵐くん、芸能界にいたころはお料理コーナー担当だったのですが、
いかに画面写りを良くするかに心を砕いていたため、
実際に下準備をしてくれていたのはスタッフだったことに、
「ばんめし屋」をお手伝いし始めてから気づきます。
そして、恥ずかしさを覚えます。
その誠実な姿が素敵です。

最後、あるお客さんのためにだし巻き卵を作る特訓をするのですが、
まじめにまじめに、手首が腫れ上がるほど練習する姿が素晴らしい。
ようやく納得のいくだし巻き卵を作れるようになり、
ただ一人のお客さんのまえで作ってみせる五十嵐くん。
お客さんがとっても嬉しそうな、輝く笑顔を見せてくれ、
料理のすばらしさに改めて気づくのです。

そんな気持ちで日々の料理を作っていないなあと、
反省するほどです。

うすい本ですぐに読み終えてしまうのですが、
息子は何度も読みなおしていました。
私よりも先に読んだ息子が、「母さんも読んでみたらいいよ」と。
確かに、心がほんわかする本でした。

残酷な本、怖い本を好む子が多い中、
こういう本も読める息子に安心しました。

続編も今から読みます↓